2010年2月アーカイブ

お肉の焼き加減

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レストランなどでお肉料理を頼んだ場合、焼き加減を聞かれます。

焼き加減は3つに分かれます。

レア…表面に焼き色をつけただけで、中心部は生の状態

ミディアム…程よく全体に火を通し、半生の中央としっかり焼けた表面の硬さを楽しむ

ウェルダン…中心まで火が通り、しっかりと焼き上げたもの


食べ方は左端から一口大に切って、切った分だけ左のフォークで口に運ぶのが正しい食べ方です。

また、左端から肉を2、3切れ切ったところで、ナイフを置きフォークを持ち替えて右手で食べても問題ありません。
これは「ジグザグ・イーティング」といいますが、この方法は国際的にも認められている作法です。

しかし肉を切ってしまうとその分温かい肉料理が冷めるという点から、一口づつ切って口に運ぶの事を良しとする傾向があります。



ちなみにパンの食べ方もご紹介しますと、ポイントは以下の通りです。

・一口サイズにちぎって食べます。かじって食べるのはNGです。

・パン皿にバターを移し、パン皿の上でバターを塗る

・パンくずはそのままでよい

・料理のソースやスープにパンをつけるのは基本的にはNGですが、格式ばったフォーマルなお店でなく、友人や家族との席であればよい

お皿の上に置かれたナプキン、お店によってはお花や扇の形を作ってお迎えしてくれますね。

このナプキンの扱い方もご紹介します。

 

ナプキンを取るタイミングは以下のようになっています。

・パーティーの時は乾杯が済んでから

・主賓や上司がいる場合はその人が取ってから

・それ以外は席に着いたらすぐに取ってもよい

 

サービス係から「ナプキンをお取り下さい」と言われてから取るのは避けたいですね。

 

取ったナプキンは2つ折りにして、山になった側を自分のお腹に向けて膝の上に置きます。

 

ナプキンを使うのは以下の時です。

・口を拭きたいとき…

2つ折りにしているナプキンを内側上部で口を拭く

 

・手を拭きたいとき…

グラスの汚れを手で拭った後や、フィンガーボールで手を洗った後はナプキンの上部内側で拭く

 

また中座するときは椅子の上に軽くたたんでおくか、背もたれにかけます。

 

ナプキンを使用せず、自分のハンカチなどを使う行為は

「お店のナプキンは汚くて使えない」という意味になります。

 

お店に対してとても失礼になりますので気をつけましょう。

 

ナプキンを落としたら自分では拾わず、お店の人に拾ってもらいましょう。

 

また同席している人がナプキンを落としても気づかない振りをするのがマナーです。

これは相手に恥を欠かせないための配慮です。

 

食事後はテーブルの上に置きます。

 

このときナプキンをきれいにたたんでおくと料理が美味しくなかったというサインになるので、

クシャっとテーブルに置くのが世界共通のサインです。

 

日本ではきれいにたたんで退室するのがお店に対するマナーだと考えられていることもありますが、

大切なことは本当のマナーは何かという事を知った上で臨機応変に対応できることです。

 

海外の方とご一緒の食事の席では日本であってもグローバルなマナーが求められるでしょう。

ワインを頂く際、テイスティングをして飲みたいワインを決めますね。
このテイスティングにもマナーがあります。


6つのステップをご紹介します。

① 親指、人差し指、中指の指先でグラスの脚を持ち、向こう側に少し倒してワインの色を見ます。

② グラスのふちに鼻をと近づけて香をかぐ。

③ テーブル上で、グラスの脚を人差し指と中指で挟んで反時計回りに回しワインと空気を混ぜる。

④ もう一度香りの変化を確かめる。

⑤ ワインを口に含み、ゆっくり息を吸い込みながら味を確かめる。

⑥ ソムリエに「けっこうです。」「どうぞ皆さんにお願いします。」と伝える。


ワインが大すきで詳しい人なら上記のステップで好みのワインを選んでも素敵ですね。
あまり詳しくない場合は、ソムリエやスタッフにお任せして美味しいワインを選んでもらいましょう。

西洋料理の際はワインを頂くことが多いですね。
ワインを頂く際のマナーです。

まずはグラスの持ち方ですが、シャンパンやワインは大変デリケートな飲み物で手のぬくもりだけでもその味は変化します。
そのためにもグラス部分には手を触れないようにします。

親指、人差し指、中指の三本でグラスの足の部分をしっかりと持ち、薬指、小指はそろえて軽く添えるようにします。

ソムリエがいるお店ではワインを選ぶのも注いでもらうのも全てお任せします。
せっかくワインのプロがいるのですから、そのサービスを受けるのも自宅では味わえない美味しさのうちだからです。

ワインそ注いでもらう時はグラスはテーブルに置いたまま、手を添えるのは構いませんが持つ必要はありません。

「もう結構です」と断るときは右手の人差し指と中指の指先をグラスのふちに軽く当てます。


またワイングラスのふちに口紅がついてしまった時は、直接ナプキンではふき取らず指先でぬぐい、指先についた口紅をそっとナプキンの内側で落とします。


フランス料理は以下の順でサービスされます。

1、オードブル (前菜)

※オードブルの前にアミューズ(突き出しのようなもの)が出る場合もあります。

 

2、ポタージュ (スープ全般)

 

3、パン

 

4、ポワッソン (魚料理)

 

5、ソルベ (氷菓)

 

6、ヴィヤンド (肉料理)

 

7、レギューム (生野菜・サラダ) ←アルコールはここまで

※レギュームはお店によってはオードブルの次に出る場合もあります。

 

・フロマージュ(チーズ)

※デザートの前に出る場合があります。 

 

9、デザート・コーヒー

 

会席の際の一番の目的は時間を楽しみながら共有する事です。

無言で食べるのではなく、周りとの会話を楽しむことが大切です。

 

また食べるスピードも周りとあわせましょう。

 

食事中は音に気をつけてください。

くちゃくちゃと噛む音、スープをズルズルとすする音、食器がガチャガチャ触れる音はNGです。

 

大声で話すことや、もちろんげっぷやくしゃみはマナー違反ですので気をつけましょう。

格式が高いレストランだとドレスコードが必要になってきます。
事前に確認をし、そのお店のドレスコードに合った服装をしていきます。

お店によっては、ジーンズなどカジュアルすぎる服装の場合入店を断られる場合もあります。


席に着くまでに気をつけるポイントは…

・コート、大きなバックはテーブルまで持ち込まず、受付(クローク)で預けます。

・事前にトイレに行っておく。(食事の途中で席を立つ事は失礼になります)

・女性はグラスに口紅がつかないよう口紅をティッシュオフしておく。


席に着く際、気をつけるポイントは…

・椅子は左からすわり、左から立ち上がる。(西洋文化)

・バックは左手に持ち、左の足元におく。

・女性の小さなバックは椅子の背もたれの前に置く。(背もたれにかけるのはNG)

・足や腕を組んだりひじをつくのはNG

・スムーズに食事が出来るよう、テーブルとの感覚は握りこぶし2つぐらいになるように椅子にかける。


食事が始まる前から、テーブルマナーは始まっています。
せっかくの美味しい食事ですから、マナーを守って素敵な時間にしたいですね。

テーブルに置かれたたくさんのカトラリー。
美味しく楽しい食事ですが、扱い方を間違えるととっても恥ずかしい思いをしますよ。


まず持ち方ですが、脇をしめて人差し指で押さえます。
ただしフィッシュナイフの場合には力を入れなくていいので人差し指で押さえません。
ペンを持つような感じで結構です。


食事中はカトラリーを持ったまま他の動作は行いません。
他の事をする時はカラトリーを皿の上でハの字にして置きます。
お皿の額縁は汚さず、バターをパン皿に置くときも額縁の中に置きます。


【カトラリーのNG】

・ナイフやフォークを振り回しながら話をする。

・ナイフやフォークで相手をさす。

・ナイフで料理を刺して食べる。

・ナイフやフォークについたソースをなめる。

・皿にぶつけてカチャカチャ音を立てる。


カトラリーを落としてしまった場合は自分では拾わずお店の人に取ってもらいます。
その際に大きな声で呼ぶのではなく、軽く右手を上げて会釈して呼びましょう。


スープを飲む際は、スプーンを手前から奥へと動かし、スプーンの横側から飲みます。
またご飯をフォークで食べる際は、ご飯をフォークの腹に乗せて食べます。
フォークを右手に持って普通にご飯をすくって食べてもかまいません。
フォークを左手に持つときは、そのまますくうかナイフを使ってご飯を乗せます。


食事が終われば、カトラリーを下げるお店の人が下げやすいように置きます。
一般的にはフォークの背を下にして置く方がフォークっが安定し、皿を下げやすいでしょう。
お皿の3時か4時の位置に置くのが主流です。

食事を美味しくいただいたあと、散会までもスマートに振る舞いたいものです。
水菓子(果物)をいただくと食事もおしまいです。

それまでは中座をせず、タバコを吸う方もそれまでは遠慮するのが礼儀です。

前礼と後礼で感謝の気持ちを伝えましょう。

前礼とはお食事に行く前に主催者に招いていただいたことへの御礼です。

また後礼はお食事に行った3日以内にお礼を出します。

内容は、『お店の雰囲気が良かった』、『お食事がおいしかった』、『お店(お部屋)から見得る景色が良かった』など具体的に書きましょう。

お食事をする時だけでなく、前後も周りへの配慮や心配りを大切にしたいものです。

料理の美しいいただき方です。

・前菜…懐紙で受け取るか、器が小さければ器を手に持っていただきます。

・吸い物…左手で椀を押さえて、右手で蓋をとります。蓋についたしずくは椀の中に落としてから上向きにして左手で受け、右手に持ち替えて右側におきます。吸い物以外でも蓋物は同様にします。
蓋は受け皿代わりにして使用することもできます。一口汁を吸ってから椀種を頂きます。
いただき終わったら蓋を元通り椀に戻します。

・生物…味がついていることもありますが、醤油を入れた小皿(猪口)が添えられています。わさびなどは醤油に溶かず、刺身につけてから、醤油を少しつけて、猪口を持って口に運びます。

・焼き物…魚が一般的で、切り身と尾頭付きの場合があります。
切り身は箸から一口大にとりわけながらいただきます。尾頭つきの場合は、ひれをはずし、頭のほうから取り分けます。
肩身をいただいたら、裏に返すことなく、骨を浮かしてはずし、下の身をいただきます。いただきにくい魚には、おしぼりが添えられていますので、指を使ってもかまいません。
骨など残った物は中央に集めて、懐紙をかぶせます。

・煮物…蓋があれば吸い物の要領で取り、箸で一口大に切り分けていただきます。汁があれば、器を持って合間に味わいます。
この後、揚げ物、酢の物、茶碗蒸しといった強肴が出される場合がありますが、それで料理が終わりますので、お酒はここまでとします。

・ご飯、留め椀、香の物…左にご飯、右に留め椀、向こうの中央に香の物が出ます。
ご飯のお代わりは、一口ほど残して茶碗を差し出し、箸を置いて待ちます。ご飯がよそわれてきたら再び両手で受け取り、一度膳を置き、改めて持ち直していただきます。
受け取った茶碗を、そのまま口に運ぶのは「受け食い」「受け取り」といわれタブーとされています。

・果物(水菓子)…たいていはすぐにいただけるように処理されていますが、ぶどうのように種が口に残るものは、懐紙に取り出します。
みかんの袋は皮に取り出し、最後に小さくまとめて懐紙に包みます。

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