ミシュランガイドを参考にしたサービス評価

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三つ星レストランなどレストランの評価として世界的に有名なミシュランガイドを皆さんは良くご存じでしょう。

 

ミシュランガイドの評価はどの国でも共通で、よく言われている星の数の意味するところは次のようになっています。


一つ星:そのカテゴリーで特に美味しい料理

二つ星:遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理

三つ星:そのために旅行する価値がある卓越した料理

 

このミシュランの星の評価は“料理”を対象としたものですが、その判定基準は次のように分けられます。

◆素材の質

◆調理技術の高さと味付けの完成度

◆独創性

◆コストパフォーマンス

◆常に安定した料理全体の一貫性

 

この基準はミシュランガイドが料理に対して設けたものなのですが、同じ様な事がホテルや旅館、一般のお店、さらに企業などにも言えると思います。

 

『素材の質』というのはそのお店や企業が持っている施設・設備の問題や周辺の環境、商品の特徴などが当てはまるでしょう。

 

お客様やクライアントが満足できるような環境を整えているかという事が大切になります。

 

『調理技術の高さと味付けの完成度』は味付けだけではなく、料理ができたての温かさのままで運ばれてくるかという事なども含まれます。

 

これは、サービスの迅速さやサービスの質の高さ完成度というだけではなく、お客様の要望に基づいたサービスが提供できているのかという事につながると思います。

 

『独創性』については他のお店や企業にはない特徴があるのかという事になり、これはもちろんサービスの質や内容にも関係してきます。

 

『コストパフォーマンス』はそのままの意味となりますが、お客様側にとって商品やサービスなどにかけた費用以上の満足感が得られ、また利用したいという気持ちになったのかという事になるのです。

 

『常に安定した料理全体の一貫性』は、いつ利用しても、どの担当者であっても一定のレベルの高いサービスが受けられ、またどのお客様に対しても同じように接することができているのかということに置き換えられます。

 

もちろんお店や企業の評価がこれだけではないでしょうが、世界で認められているミシュランの評価基準を参考にしてサービスを見直してみるのも有効な方法ではないでしょうか。

 

日本サービスマナー協会

理事長 沢野 弘


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